文京区について
ふみのみやこ文の京・文京区
歴史と文化に彩られたみどり豊かなまち文京区は、東京23区のほぼ中心に位置し、外周約21kmを北区、荒川区、台東区、千代田区、新宿区、豊島区の6区に接しています。根津神社や護国寺など、由緒ある神社・仏閣や、歴史ある建造物も数多く、都心にありながら、みどりが多いのも特徴で、小石川植物園、 六義園等の旧大名庭園をはじめとする貴重な緑地を今に残しています。
また、日本有数の文教地区としても知られています。江戸時代に設けられた湯島の孔子廊(湯島聖堂)は、昌平坂学問所として幕府の官学を学ぶ場となり、日本の学校教育発祥の地とされています。明治以降は、本郷の帝国大学(現・東京大学)をはじめ、多くの教育機関が設立されました。また、東京大学周辺には多くの文化人・文人が集い暮らしていたことから、近代文化の発信地という一面もありました。いまではその旧跡等が、街歩きの観光スポットとして人気を博しています。
現代に目を移すと、東京ドームシティが、東京ドームをはじめ、遊園地やホテル、スパ(温泉)などを合わせた総合的なレジャー施設として常に最新のアミューズメントを提供し続けています。加えて、文京区には先鋭的で個性的な美術館や博物館、ギャラリーも数多く、文化の発信地という一面を継承しています。
坂道のある風景
~115の上り下り~また、文京区内には坂道が多く、歴史散歩とともに、健脚自慢の方々のまち歩きコースとしても人気です。 東京23区では、港区に次いで坂の数が多い文京区。 武蔵野台地の東端に位置する文京区の地形は、江戸川(神田川)や千川・藍染川(ともに現在暗渠)などにつくられた低地の部分と、関口台・小日向台・小石川台・白山台・本郷台という5つの台地。そして、浸食によってできた幾つもの谷によって構成されており、こう配の急な坂と崖が多数存在します。その数は1000箇所以上ともいわれ、名前のついている坂だけで115個*もあります。 *参考文献:「ぶんきょうの坂道」ふるさと歴史館
特集
文学作品に登場する坂を見に行こう。
文京区には名前がついている坂だけでも100以上あります。区内には5つの台地があり、さらに侵食によっていくつもの谷が刻まれているため、坂も多くなっています。
文豪に愛されたまち文京区
明治十八年(西暦1885年)。坪内逍遥が、『小説神髄』を発表したのが、本郷真砂町18番地(現在の本郷4丁目)、炭団坂の上でした。日本の近代文学の出発点ともいわれるこの作品の発表を皮切りに、文京区は、近代文学の潮流の中心地として、文学とともに発展してきました。旧帝国大学(東京大学)がおかれた本郷地区を中心に、学問に必須である出版・印刷業が栄え、多くの知識人や文化人が集まりました。同時に小説家や詩人たちも居を構え、後世に残る優れた作品を多数残しました。文人たちの生活の場であったと同時に、彼らの作品の舞台としても、文京区は数多くの作品に登場しています。また現代においても、小説や漫画、アニメ等でも、文京区は数多くの作品の舞台として登場しています。
特集
文豪ゆかりの場所を訪ねよう。
文京区には明治以降、教育機関が多く設けられました。特に学問の先端を研究できる帝国大学(現・東京大学)周辺には学者や作家が集まり、近代文学の発信地となっていました。